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「わざわざ父さんじゃなくてもいいのに……」
「何言ってんの!英司の膝、お父さんが執刀する為に早めに帰国したんじゃない!」
「いや、でもボルト抜くだけだろ? 別に… 「父さんの気持ちを考えてあげてね」 …はい。」
とりあえず夏休み入ってすぐの手術に合わせて父さんが早めに帰国してくるらしい。
術後のリハビリ次第ではまた跳べるようになるみたいだが、
部に復帰できるかどうかは本人次第みたいなのに、イマイチやる気が感じられない。
俺としてはあの時の涙は 諦める涙
ではなかったと信じたいが、
時々ぼんやりしていた姿もなくなり、英司の中では既に吹っ切れていて
次の何かを探しているのではないか、前を向けるようになったのかな、、とも感じられる。
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