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「そーね…… あのタレントの子、結構人気あったのね~ 他校からも見に来てる子いたんじゃない?」 「あー、もみくちゃにされてたな(笑) でもクラスの打ち上げも来たみたいだよ。 本格的に芸能活動するから すぐに引っ越しするらしいし。 それより、りかちゃんまで握手とかされててどうしようかと思ったよ!」 「あはははっ。アンタも気が気じゃないわね~」 母さんはケラケラ笑いながら 早くお風呂入っちゃいなさいよ~ と言い、台所へ行ってしまった。 「……ったく。彼氏が居るのに告るとか考えらんねーよなっっ。 まー全部断ってたけどさぁ~」 ブチブチと独り言がうるさいぞ、英司。 上半身を起こして見ていたら、俺に気付いた英司が 「あ、シオン…大丈夫か~ 注射してもらったんだろ? 早く元気になれよ………」 と隣に座り、シオンの頭を撫でた。
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