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英司!英司!
早く風呂入れてくれー
次の日、教習所から帰った英司の足元にまとわりつき風呂場へ向かうように誘導する。
「なんだよケンター。もう風呂入りたいの?まだ早くないか?」
「おかえり英司~ 急遽これからケンタのお見合になったんだよ。
悪いんだけど、風呂入れてやってよ。俺と風呂入るか?って言っても出窓から降りてこなかったんだよな。」
父さんがリビングからひょこり顔を出してブツブツ言っている。
「あ、なるほどね~。ケンタも一丁前に色気づいてるわけね(笑)
んじゃ、ちゃちゃっと入るか!」
ちょっとまて英司。
聞き捨てならないセリフが聞こえたぞ。
一丁前に色気づいてって 俺はとっくに色気づいてるっての!
何人も子供がいるこの俺に言うセリフじゃないだろ。
しかもお見合いなんだから綺麗にするのはフツーだろ?
まぁこの俺が気に入られない訳はないだろうが、最低限のマナーだぞ!
だいたい英司はいつも……
ぷはぁああっっっ!!
コラ!お湯かけるなら言えよ!
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