☆4☆

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百合さんもシオンという名前が気に入ったようで、微笑みながら母さんを見ている。 俺は子猫の側へ行き、ちよっとドキドキしながら声をかけてみた。 『シ、、、、 シオン? 今からお前の名前は シオン になったぞ。 気に入ったか?』 シオンはまたニパっと笑って うん! と答えた。 こうして騙された気分満載の 俺のお見合い……なのか? が終わった。 そして百合さんの予想通り 井上ドクターの玄関前には、俺より一回りは大きい漆黒の黒猫 レイさんが座っていた。 眼光パネェ。。 オーラが鋭すぎんだろ。めちゃめちゃ見られてんですけど! すっと寄り添う百合さんに ふ、と鋭さを緩めた。 …何かいいな。 会話がなくても分かり合ってるって感じ。 母さんの 百合ちゃんの旦那もイケ猫ねぇ~ なんてノンビリした会話を横目に見送られ ペコリと会釈して通り過ぎようとしたら 『……俺の……娘をよろしく…』 と低~~い声でボソリと呟かれた。 なんか……、うん。 半年は禁欲頑張ろっかな。。
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