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百合さんもシオンという名前が気に入ったようで、微笑みながら母さんを見ている。
俺は子猫の側へ行き、ちよっとドキドキしながら声をかけてみた。
『シ、、、、 シオン?
今からお前の名前は シオン になったぞ。
気に入ったか?』
シオンはまたニパっと笑って
うん! と答えた。
こうして騙された気分満載の
俺のお見合い……なのか? が終わった。
そして百合さんの予想通り
井上ドクターの玄関前には、俺より一回りは大きい漆黒の黒猫 レイさんが座っていた。
眼光パネェ。。
オーラが鋭すぎんだろ。めちゃめちゃ見られてんですけど!
すっと寄り添う百合さんに ふ、と鋭さを緩めた。
…何かいいな。
会話がなくても分かり合ってるって感じ。
母さんの 百合ちゃんの旦那もイケ猫ねぇ~ なんてノンビリした会話を横目に見送られ
ペコリと会釈して通り過ぎようとしたら
『……俺の……娘をよろしく…』
と低~~い声でボソリと呟かれた。
なんか……、うん。
半年は禁欲頑張ろっかな。。
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