17人が本棚に入れています
本棚に追加
「ケンタ………
ってか、また蝉……?毎年数が増えるな(笑)」
俺はパトロール中に捕まえた蝉を
2匹と、
たった今そこの庭先で格闘の末
仕留めたカマキリを
玄関先にドヤ顔で並べた。
今日は英司の誕生日だろ?
俺の獲物をプレゼントだぜ。
ちょっ、照れるからそんなにビックリすんなよ?!
何度も往復したからちょっと疲れた。
休憩させてくれ~
俺は英司の横をスルリと抜けて涼しいリビングへ入って行った。
「はははっ。何で毎年ちゃんと俺の誕生日に獲ってくんだろーなぁ~。
絶対分かってるよな。
あのドヤ顔……くくくっ…
あーぁ、カマキリ死んじゃってるじゃん。
後でりかちゃんに自慢したら埋めてやるかな。」
英司がプレゼントの獲物を
めちゃめちゃ微笑みながら見つめていた。
最初のコメントを投稿しよう!