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射し込む月明かりが、
ぼんやりと部屋を明るく照らしている。
しゅるしゅると帯をほどく音が
シンっとした空気を震わせて
俺の鼓動まで聞こえてしまいそうだった。
「りかちゃん。
帯取ったらそのままこっち来て」
ベットに腰掛けた英司が手を伸ばし、
肌襦袢と浴衣を羽織っただけの姿で近づいたりかちゃんを
捕まえた。
そっと立ち上がった英司は
りかちゃんの肩からスルリと浴衣を脱がし、優しく抱きしめた。
「これ、一緒にほどいて……?
何かこんがらがっちゃった(笑)」
ククっと笑いながら脇でとめてた紐を
ちょいちょいひっぱってる。
りかちゃんは、ふふっ て笑って
もぉ~って言いながら紐を解き、
肌襦袢をはらりと落とした。
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