☆10☆

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俺が戸山家に来た時は、既に貴子は家を出てたから 殆ど会うこともなかったんだけど、 昔の貴子は 俺に対するチョッカイが度を超えていたように思う。 まだ子猫だった頃の俺は、とにかく英司にべったりで 家に英司が居る時は、ピッタリとくっついて回っていた。 貴子が呼ぼうとガン無視で、 それがお気に召さなかったんだな。。 「アンタ…… あたしが呼んでんだから こっちに来なさいよ! 英司!アンタもケンタばっかり抱っこしてないで!勉強しなさいよ。 だからアンタは馬鹿なのよ。 宿題やるだけが勉強じゃないのよ?」 と、2人でみっちり怒られた。
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