恋と愛

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タクシーの中で窮屈そうにしている長身の身体を傾けて、 「お前んちでいい?」 いつもの声 初めてあった時からかわらない、上から目線 でも、私を一番に気遣いしてくれてるの、わかってる 優しい、人 「――仕事は?」 落ち着きを取り戻して私は、流されないよう現実を見てそう言った これはドラマなんかの世界じゃない 都合良く全部済んでるなら、最初からこんなことになってない
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