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1人でなんでも出来ると思ってた
1人で、どうにか乗り越えて来たつもりだった
誰かに頼るだとか、そんなこと考えもしてこなかったし、それでここまで来たのが正解なんだと思い込んでいたくせに
窮地に立たされて、何一つ正しい判断が出来なくて
自分の無力さに、抗おうとして
意地に、なってた
渋滞中で車の進みは遅く、私の問いかけに
「ちょっと、待って」って、携帯を取り出すカズくん
「会社、戻っていいから」
「こんなときに仕事なんてどうでもいーわ」
私は、ずるい
結局、カズくんのその言葉に安心して、
その言葉を待ってるくせに、どうして
こんなに、ずるくてやな女なんだ、って
悔しくなる
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