恋と愛

4/35
前へ
/35ページ
次へ
1人でなんでも出来ると思ってた 1人で、どうにか乗り越えて来たつもりだった 誰かに頼るだとか、そんなこと考えもしてこなかったし、それでここまで来たのが正解なんだと思い込んでいたくせに 窮地に立たされて、何一つ正しい判断が出来なくて 自分の無力さに、抗おうとして 意地に、なってた 渋滞中で車の進みは遅く、私の問いかけに 「ちょっと、待って」って、携帯を取り出すカズくん 「会社、戻っていいから」 「こんなときに仕事なんてどうでもいーわ」 私は、ずるい 結局、カズくんのその言葉に安心して、 その言葉を待ってるくせに、どうして こんなに、ずるくてやな女なんだ、って 悔しくなる
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5657人が本棚に入れています
本棚に追加