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電話はすぐ繋がったのか、
「あ、俺」
「お前ナイスじゃねーか」
そうとだけ話すと、すぐに電話を切った。
それだけで、わかる
なんとなくだけど、電話の相手。
「仕事、大丈夫そうだし」
そう言って、私の手を握って
「身体、平気なの」
優しい声で、そう呟いた
私はそれだけで感極まって、胸がつまって
声を出したら全部吐き出してしまいそうになったから、コクリと小さく頷いた
「ほんとかよ」
そのカズくんの疑心暗鬼な問いかけに、胸がさらに疼く
もう、わからない
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