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「にしても黒猫ったら何考えてんのかしらね?」
「…?」
「あれだけの力があるのに喋れるだけだなんて絶対ありえないわ!」
あれからしばらく経った。
ニーナの食欲はとどまることを知らず、今食べてるスペシャルパフェがどこに入っているのか不思議でならない。
そして、背後ではエリアの俺に対する不満や愚痴が次から次に…
まぁ、頭ごなしに『あいつは嫌いだ!』なんて、否定される事はないが、俺の些細な言動や癖などネチネチとやられている。
ユウはほぼ完全に流しているようで返事もろくにしない。
トイレに立つ際、ちらりとユウに目を向けると何とも幸せそうな表情でパフェを頬ばっていた。
そんな、ユウをエリアは愚痴りながらも顔は緩み、今にも涎でも垂らしそうな顔だ…
なんだかな…もしかしてこのまま何事もなく…
「ねぇねぇ君たちぃ~!良かったら相席してもいいかな?」
…終わってくれよ!
「……」
「はぁ?」
ユウ達の席に現れたのはチャラ男。
ナンパ目的かは知らんが三人組でそれぞれ似たり寄ったりな服装をしている。
「可愛いねぇ、どお?これから俺らと遊ばない?」
「……いい。」
「ちょっと、ユウから離れなさいよ!」
ユウ達はテーブルを挟む形で1人づつ座っていた。
そのため、エリアの隣に1人、ユウの隣に1人が無理やり座り、もう1人が立ったまま2人を口説いている。
「相席位いいじゃん?それとも、もう外に出ちゃう?」
「…さ…さわら…ないで…」
「ぐっ、退きなさいよあんた!っち!ユウに触るんじゃないわよ!」
一気に面倒な事に…店員もいきなりの事態に戸惑ってるし…
仕方ない…殺るか。
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