約束を守ったらゴタゴタに巻き込まれた…

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「………。」 ユウは何も言わずそのままエリアと店から出ていった。 ニーナに使ったがその時は音も素振りも見せていない…だから大丈夫…だと思いたい。 「あ…」 そんなユウ達を名残惜しそうに見る勇者(笑)。 キモ… 「さて。」 俺はくるりと回れ右をする。 「?」 そんな俺を不思議そうに見る勇者(笑)は…無視して、俺はニーナを背負うと伝票を持ってレジに向かう。 「ま、待て!」 ここで勇者(笑)が我に返り引き留めようと声を掛ける。 そこで…やっぱり無視する。 「その子をどこに連れて行く気だ!!」 それか… 思わずずっこけそうになるのを何とか堪える。 そんな大声でやめろよ…他にも客が居るんだぞ? 「おい、そこの巻き込まれ。」 「ん?オレか?」 俺は一分の望みを掛け巻き込まれ系主人公、金髪に声を掛ける。 勇者が勇者(笑)なら巻き込まれ系主人公はまともなはず… 「一緒に居て恥ずかしくないのか?」 「がはっ!?」 良かった。 こいつはまともだ。 多分、俺が転生者だと言うことも、ユウ達のポジションもテンプレにはめ込み理解していたはず。 それでも止めなかったのは勇者(笑)の痴態を面白可笑しく見ていたかったためだろう。 「え?ど、どうしたの純!」 勇者(笑)が突如、ガチ(創造か?)で血を吐き倒れた金髪に声を掛けた。 「くっ、よくも純を!純が何をしたって言うのさ!」 勇者(笑)が再び俺に噛みつく。 何って、むしろ何もしてないからだろ。 と思いはしても表面上は無視。
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