6529人が本棚に入れています
本棚に追加
/507ページ
……side
「どうして奴を見逃したのさ!!」
「なぁ、裕貴。」
「あんな小さな子を気絶させて連れて行くなんて正気じゃない!」
「あの2人…すごかったな。」
「…あの2人?あぁ!僕はあの小さい子が良かったなぁ…初めてだよ。こんな気持ちになったのは…結局、名前を聞けなかったけど。でも、あの子はユウって呼ばれてたね…はぁ、また会いたいな…」
「………」
あの後すぐに転移した2人はとある部屋でくつろいでいた。
噛み合わない会話はいつもの事と割り切っている純も流石に苛立ちが募る。
「あの黒髪の奴とちっこい栗色、長髪の少女…気づいたか?」
「うん。あの時は冷静じゃなかったけど、気づいてるよ…」
冷静と言う単語に突っ込むか悩む純だが必死に堪える。
「…あの二人…人じゃないね……魔族かな?」
「死ね。」
「え?純!?ちょっ!がっは!!」
「転生者と使い魔…いや、それにしては魔力が混ざってなかった。それに、魔力の繋がりもなかった…そして、こいつに対するあの子の殺意は本物だった…こりゃ、俺の知らない所で何かあったな…」
純は1人悩む。
今日の事とこれからの事を…
最初のコメントを投稿しよう!