プロローグ

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―――――――――――――― 中学生の時、 幼なじみのアイツから告白された。 「――俺、お前のことが……」 ……その先の言葉を、聞かなかったことにしたかった。 “……好きだ” ただ、それだけを言い残して。 幼なじみは、引っ越して行った。 私は、その告白に答えられなかった。 答える時間すら、彼は与えてくれなかった。 それでも、どんなに時間をかけたって、出す答えは変わらなかったと思う。 “好きだ”、だなんて言わないで欲しかった。 私を好きにならないで欲しかった……。 それが、答え。 傷つけたくなかったから……――――
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