6章 子猫攫われてます

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クロの周りから木々が騒ぎ出し、その騒ぎを草波にのせ囁き合う。 そして手を広げた先にある勇者をスッと撫でる。 パヂンッッッ 勇者(一瞬にして消えた)の下にあった白色の花が赤色に染まった。 一瞬にして静寂が訪れた今、 クロが ひとりだけ。 「魔王さま.........僕、真っ赤っかになっちゃった...」 そのままクロは草の上に倒れた。
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