第四章

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魔王様が殺されちゃう前に、僕が殺さなきゃ。 そうだ。僕には能力がある。 それで殺してしまおう。 そしたら、何も残らない。分からない。 残るとしたら、、、肉の塊。 大丈夫だ、バレない。 僕は勇者らを見つめ、殺そうとした時 魔王様は勇者の方に手をかざし、スーッと横に流すとさっきまで騒いでいた勇者らが血まみれで死んでいた。 勇者とその他諸々の奴らが交じりあい、誰の肉片かわからないぐらい。 「…クロ、大丈夫か?」 悲しそうな目で見てくるから、大丈夫って伝わるように頭を魔王様の首にグリグリとこすりつけた。 大丈夫だよ。大丈夫。 これぐらい平気。
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