第四章

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バッと体を起こした魔王様は上半身何もつけておらず、恥ずかしくなった僕は下を向く。 あっっ!!!僕も何も着てない!!!!! 思えば今まで裸と同じように暮らしてたから、何も思わなかった。 さっきまで、裸のまま魔王様に抱きつき、たたき起こしていたことを恥ずかしく思い、できり限り毛布で肌を隠した。 「クロ………なんだよな。魔力も同じだし…。 」 !! 「そうだよ!!!僕、魔王様と喋れるんだ!!」 魔王様がはなしだしたことに、嬉しく思い、ギュッと魔王様に抱きついた。 僕が裸であったのに、毛布をどけて。 「…うん、クロだな。でもいきなりどうして人間になったんだろうな…。でも人間か?少し何か違うような気がするが…あとでドクターに見てもらうか。」 僕を軽々と抱き上げ、魔王様の膝に載せる。 でも、この時。僕は気づいた。 僕、下履いてない。 あわあわとしていると、魔王様がクスクスと笑い出した。 恥ずかしくて、恥ずかしくて、魔王様の膝に座りながらも、丸々ようにして体を隠した。
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