第四章

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……………首輪。 綺麗にふちどりをされているが、フと出てきたのが首輪だった。 綺麗で、でも深い闇をつなげているようなものだった。 そっと首に触れる。 「永遠の誓い…。」 そっと呟いた言葉は、誰にも聞こえていないだろう。 指からはっきりとわかるのは、魔王様につけられたということ。 すごく嬉しくなった。 頬が熱くなった感じがした。 僕に内緒でつけたのは怒りたいけど、それを上回るほど、この嬉しいという感情が溢れ出る。 執事さんが どうしたのですか。 と言っているのを聞きながらも、僕は飛び出す。 魔王様の元へ。
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