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「おお!!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」
「すごーい!」
「人間じゃねぇ!!」
「鳥か!! 鳥なのかあいつは!」
「カッコいー!!!!! ステキ!!」
「莉乃なんかじゃなくて、私をあなたのものにして~!!!!」
「…………!!」
「…………!!!」
聡介がキッカーから飛び出した瞬間、その場にいたメンバー全員が何かしらを叫んで、拍手した。
サークルメンバーだけじゃなくて、パークにいた他のボーダーたちからも歓声が上がった。
聡介は、本当に飛んでくれた……。
私が想像していたより遥か高く。
青い空を切り取って、太陽の中に飛び込んじゃうんじゃないかってくらい高く。
あんなに高く飛んだのにランディングも完璧に決めてみせた聡介に私は必死になって駆け寄った。
雪の中に何度もブーツが埋まって、最後には転んで膝をついた私に手が差しのべられる。
「メリークリスマス。……莉乃」
聡介は本当に私のサンタクロースになった。
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