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「お前、何が言いてえの」
あ、嫌な思い出。
初めて人を好きになった時の記憶
初めて想いを伝えようとした記憶
好きになった相手は男でした。
なんてテンプレ…
たまたま男を好きに
ってことでもなく
元々恋愛対象は男だし
それが普通じゃないと知ってから
バレないよう隠してきた。
それでも想いを伝えたいと
思えた相手と出会えた。
必死の思いで呼び出した。
「好きなんだ、付き合ってほしい」
なんて。言った矢先の相手の顔。
理解できない。嫌悪。
ああ、これは失敗だ。
今すぐ逃げたい。
「お前、何が言いてえの」
「ごめん、突然すぎたよな
大谷のことずっと前から好きでーー…」
「悪りい、理解出来ねえわ」
そう言うや去っていったアイツ
「ぁ…おおっ…や…」
初めての告白は失敗に終わった。
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