第1章

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「お前、何が言いてえの」 あ、嫌な思い出。 初めて人を好きになった時の記憶 初めて想いを伝えようとした記憶 好きになった相手は男でした。 なんてテンプレ… たまたま男を好きに ってことでもなく 元々恋愛対象は男だし それが普通じゃないと知ってから バレないよう隠してきた。 それでも想いを伝えたいと 思えた相手と出会えた。 必死の思いで呼び出した。 「好きなんだ、付き合ってほしい」 なんて。言った矢先の相手の顔。 理解できない。嫌悪。 ああ、これは失敗だ。 今すぐ逃げたい。 「お前、何が言いてえの」 「ごめん、突然すぎたよな 大谷のことずっと前から好きでーー…」 「悪りい、理解出来ねえわ」 そう言うや去っていったアイツ 「ぁ…おおっ…や…」 初めての告白は失敗に終わった。
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