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――結局夏休みはほとんど生物部植物科の活動で、立花君と相も変わらず友達関係で。
愛も変わらず、なんて言ってみたりして。
課題に追われた夏休みの終わりの週、私は三つの涙を零したのだった――
八月の最後の週のとある日。
亜希と洋ちゃんが私の家に来た。
昼過ぎの今は一番暑くなる時間で、亜希も洋ちゃんもそんな中、来てくれて。
汗をかいているようでタオルで拭いたり、手をぱたぱた、と扇いで風を作っている。
「いらっしゃーい、どうぞ、上がって上がって」
私は玄関先で二人を出迎えた。
「あー……暑かったー。お邪魔しまーす」
「お邪魔します。千草ちゃん、これ。よかったら貰ってぇ」
洋ちゃんは紙袋から白い箱を取り出し、渡してきた。
その箱は。
「……ケーキ?」
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