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気だるい朝がやってきた。 朝に弱い妻は僕が起きてもしばらくは気づかない。 適当な服を着て階段を降り、玄関の扉を開ける。 薄暗く少し冷える住宅街の平凡に息を吹きかけ、郵便受けから新聞を引き抜き、僕は家の中へと引き返した。
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