7*探る口実、破る口実

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遠めの倉庫で集音しているのに 美咲の喘ぎ声はハッキリと聞こえるほど彼女は声を上げていた。 デスクに後ろ手をつきながら、駄目、お願いです、と椎名部長に懇願していて。 『駄目なものがあるか!』 『いや……』 動いていた椎名部長の上体も止まると美咲の体も髪も背後のモニターも静かにな る。
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