*12 リベンジ、悪戯

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拓真の顔の向こうには磨り硝子のドア。 通路を歩く客の影が動く。 こちらを見てる訳じゃ無いけど。 見られてる錯覚に陥る。 「拓、真……恥ずかしいからやめて」 「こんなんでも喋る余裕あんのかよ」 駄目。抵抗出来ない。 「ほら」 「や、あ……」 昼間のカラオケボックス。薄暗い室内で視界が白くなる。 拓真にしがみついてされるがまま。私は拓真に委ねて身体を硬直させた。
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