25* 境地2

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「ちょ、車??」 ロータリーに滑り込んできた黒塗りの外国車に乗ってしまった。私は立ち上がり、千円札と伝票をテーブルに叩き付けてカフェの外に出た。 「……」 黒塗りの車は発車して信号の彼方向こうに消えていった。私は自分の浅はかさ加減にため息をつき、偶然通りかかった空車のタクシーを捕まえて濱田常務の跡を追った。ナンバーは覚えている。
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