25* 境地2

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私はイライラしながら電柱の陰に隠れて張り込んでいた。 「絶対、尻尾を掴むんだから!」 どれくらいそうしていただろう、夜。見上げれば星空だ。 「お腹空いた……」 張り込み、と言えば夜食。でもサスペンスドラマの刑事みたいに相棒役はいない。近くにコンビニは無さそうだし、缶ジュースで凌ぐか、と横目に遠くの自販機を眺める。
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