25* 境地2

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なら。どうせ辞めるなら……。 「よし、決めた!」 私は一人、拓真の部屋で声を上げて立ち上がった。ここまで来たら意地だ。どうにかして濱田常務を懲らしめたい。温厚な化けの皮をはがして不正を認めさせたい……。 「と言っても……何をすればいい?」 私は腕を組んで考える。でも悩んでる時間もない。今月末には退職だし、早くしないと拓真との婚姻届を提出されてしまう。
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