33* 反転攻勢

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「ホントに拓真って馬鹿。ツメが甘いんだから」 私はけしかけるようにクスクスと笑った。拓真は眉をひきつらせて立ち上がった。 「伊織、俺がどんだけ……」 よし。今だ。 私は再びタイトスカートを軽く摘まんで引き上げた。 「は? 誘ってるワケ??」 「こういうこと。馬鹿っ!」 膝にグニャグニャしたブツが当たり、その瞬間に拓真は声にならない悲鳴を上げた。うずくまる拓真に更に背中をヒールで押し付けて、団子状に丸めたあと、脇の通路に転がした。
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