35* 反転攻勢(3)

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「だからってそこまで。しかも参加希望者に承認したでしょ! 12人もっ!!」 拓真は椅子に座ったまま、頭をボリボリと掻き始めた。 「あれ、全部俺だし」 「は?」 「メールアドレスひとつに対してひとつアカウントが取得できるんだよ。お前がマンション抜け出したのを知って、俺、慌ててフリーメールのアドレスを作成してアカウント作って自分で申請して自分で承認して。すんげー面倒くさかったんだぜ!」 「じゃあ……誰も見てないの?」 拓真はボリボリ掻いていた手を止めて、私を見上げた……。
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