35* 反転攻勢(3)

6/19
前へ
/19ページ
次へ
「でも、美咲の画像や私の動画をネットに載せるなんて卑怯よ」 「だから伊織は甘いんだよっ、馬鹿!」 「ば、馬鹿あ……?」 むっとして私は拓真の前ににじり寄る。そして手を上げてひっぱたいた。 「痛え」 「当たり前でしょ!」 もう一発、平手を食らわそうとして美咲に止められた。 「離して美咲!」 「伊織落ち着いて。ほら吉村さん……」 拓真は叩かれそうになってもじっとしていて。 「ちょ……何で逃げないのよ」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

108人が本棚に入れています
本棚に追加