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私は拓真の顔を覗き込んだ。
「伊織、本当に俺でいいか?」
「どうして」
「いろいろヒドいこともしたしよ」
「それはこれから償っていただきます。まずは朝のゴミ出しと毎日のお風呂掃除」
「はいはい」
「それと食器洗いとトイレ掃除」
「はいはい」
「それと」
「まだあるのかよ、テメー」
「だって、……んっ」
寝転がっていた拓真は起き上がり、私を押し倒してキスをした。
「ったく、夜覚えてろよ」
「えっ、ちょっと拓……」
屋上に誰もいないことをいいことに熱いキス。
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