*36 最終章

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私は拓真の顔を覗き込んだ。 「伊織、本当に俺でいいか?」 「どうして」 「いろいろヒドいこともしたしよ」 「それはこれから償っていただきます。まずは朝のゴミ出しと毎日のお風呂掃除」 「はいはい」 「それと食器洗いとトイレ掃除」 「はいはい」 「それと」 「まだあるのかよ、テメー」 「だって、……んっ」 寝転がっていた拓真は起き上がり、私を押し倒してキスをした。 「ったく、夜覚えてろよ」 「えっ、ちょっと拓……」 屋上に誰もいないことをいいことに熱いキス。
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