*36 最終章

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「奥様から釘刺されてるみたいなの、“美咲さんと別れて”って。私とは今まで通りに会うって訳にもいかなくてイライラしてるんだと思う」 「椎名サンがイライラすればするほど、地味子は喜ぶワケ?? 意外とSかよ」 ふふふ、と美咲は笑った。 椎名部長の奥さんは美咲の存在には薄々気付いていた。椎名部長が自分よりも美咲を愛していることも。 でも彼女も椎名部長を愛していて、手放したくはなかった。で、夫である椎名部長に提案した。今回の一件は口をつぐむ。しかし、美咲と別れなければ不正の一切合切を公にして、うちの社を倒産に追い込むと圧力を掛けたらしい。
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