ふたば

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「特に俺は何も聞いていないぞ。 その子、どこから来たんだろうな」 「まあ、いいわ。 サウザーを見て遊びにきたんでしょ。 それでね。その子、名前をつけたんだよ。 フタバって言うんだ」 「しっぽが二本あるからか」 「そう。かわいいでしょ。 そろそろ夜になるからフタバのお母さん心配してないかな」 すでに時は、夕暮れになっていた。 ふと、あすみがフタバのほうを見るとフタバと目があった。 フタバがあすみに近づいてくる。 フタバは、「みゃー」と切なげに鳴いた。
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