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暗闇に不気味な閃光が一つ走った。
もう一つ、妖しい深紅の光りが走る。
最初の閃光は、刹那の動きだった。
もう一つの光りもなんとか追いつこうとしている。
空間を切り裂くようなするどい爪が何かをとらえた。
もう一匹もぴょんぴょんジャンプしている。
はらり、と落ちたものを無数の尾がとらえた。
千年猫のサウザーが洗濯竿に干されていた、あすみのパンツを盗んでいった。
「待て!このエロ猫!」
あすみが叫びながらサウザー追いかけようとしたとき、
洗濯物が干されていた下で、
小さな体でぴょんぴょんと跳ねながらあすみのパンツを取ろうとしている子猫がいた。
あすみは、子猫と目があった。
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