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「サウザーの兄弟なのかしら。
天は、何も言ってなかったけど、
遊びにきたのかしら。
もう、サウザーもお兄さんになったんならちゃんと面倒見てあげてよね。
あれ、サウザーってお兄さん、お姉さん?
どっちなのかしら。
まあ、いいわ」
子猫は、あすみを見て「みゃー」と鳴いている。
「あなた、まだ名前はないのかしら?
『サウザー』って名づけたのは天だから、
あなたは、私がつけてあげるわ。
そうね、今、2本のしっぽを持っているから、
『フタバ』ってどうかしら?
漢字で書くと双子の双に葉っぱの葉で、
『双葉』。
少しの間かもしれないけど、よろしくね、フタバ」
フタバは、名前が気にいったのか、「みゃー」とで鳴き、
あすみの周りをグルグルと歩き出した。
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