ふたば

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「はぁー、お風呂は気持ちいいね、フタバー」 あすみは、長い髪が濡れないようにしばり、足を伸ばして、檜(ひのき)の湯船に浸かっていた。 フタバは、溺れないように檜のオケに入り、湯船の上をプカプカ浮かんでいた。 「みゃー」とフタバも気持ち良さそうに鳴いている。 「フタバは、お風呂好きなのね。 サウザーは、嫌いで全然入らないのよ。 よし、のぼせる前に体を洗ってしまいましょうか。 おいで。綺麗にしてあげる」 あすみは、湯船から上がり、フタバを膝にのせフタバの体を洗ってあげた。 「もうーフタバ、2本のしっぽが胸に当たってこちょばしいよー」 フタバは、「みゃー」と嬉しそうに鳴いている。 その頃、湯船の上の方についている窓が少し開いたことにあすみは、気づいていなかった。
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