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その方は童顔で野球で馴らしたほどよい肩幅肉付きで、とても愛らしく魅力的な青少年でした。
きっと生まれた時からそうだったのでしょう。
だからこそ、祝われ、そして呪われていました。
最初の呪いは同い年の妹の誕生でした。
兄が生まれてすぐにコウノトリが運んできたのです。
二卵生双生児かと病院や学校の先生方が勘違いするくらいに歳の近い兄妹でした。
機嫌か調子を悪くしたのか、我慢だったのか、家族計画だったのか。
妹のあと、両親にコウノトリからの赤ちゃんはありませんでした。
のちにわかったことですが彼の誕生に関わった看護婦にもコウノトリはやってきていました。
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