第2章

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「あ。ルイくん、お邪魔します。 この間は、結婚式、来てくれてありがとう」 「いえいえ。 久しぶりに莉子さんのあんな嬉しそうな顔が見れて、俺も嬉しかったし・・。 ・・さくら、おいで」 莉子の手をしっかり握っていたさくらちゃんを、 ルイくんは、抱き上げようとする。 「パパ、ヤッ!」 さくらちゃんは、ルイくんに抱かれるのを嫌がって、 バタバタと暴れた。 「なんか、赤ちゃん返りが始まったみたいで・・。 最近、私から離れないんだ・・。 小さい子って、何か感じるんだろうね」 ちょっと困ったように言ってから、 莉子は、ゆっくりさくらちゃんを抱き上げる。 「おい。いーよ、俺が・・」 慌ててルイくんは、莉子に代わろうとするけど、 さくらちゃんは、ペタリと莉子に張り付いた。
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