第3章

3/3
前へ
/35ページ
次へ
「じゃあ、 焼肉屋さんで、いいですか? そういえば、駅前の焼肉屋さんが、 先月、新装開店したって・・」 「・・じゃあ、お店は、原ちゃんにお任せしてもいい? 日にちは、今度の金曜かな。 みんな大丈夫?」 「私は大丈夫です。蔵本さんは?」 原ちゃんは大きい蔵本くんの顔を覗き込むように見上げる。 「あー。金曜ですか・・。 そうっすね・・。 ちょっと連絡してみます」 そう言いながら、蔵本さんは、スマホを手にとって、 何かメッセージを書いている。 「何か仕事入ってた?」 「あ、いえ・・私用で・・」 「彼女?」 私が聞くと、躊躇することなく頷いた。 「あ・・。ハイ。 福岡にいるんですけど・・。 金曜の夜に、こっちに来るかもって言ってたんで・・」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4200人が本棚に入れています
本棚に追加