第1章

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堂本の営業成績と働きからしたら、誰もが納得の内示で。 今まで課長をしていた永見くんが、 退職することになって、 ポストがひとつ空くと分かった時から、 次は堂本だろうってウワサは流れてたから、それほど驚きはしないけど、 やっぱり、うれしい。 「本当、ステキですよね・・。 この間の結婚式もすっごく感動しちゃいましたよ。 堂本さんが、まさか、あんなに甘いとは・・。 まだ思い出すだけで泣けますし!」 今までも、二人で一緒にいることはあったけど・・。 確かに、この間の結婚式では、 堂本は、隠すことなく甘くて・・。 私は、赤面しっぱなしだったっけ。 「さ。仕事仕事。仕事しよ!」 原ちゃんの妄想が暴走しそうになって、私は話を区切った。
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