第3章

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蔵本くんが、配属されてから一週間。 なんでも吸収が早くて、一度言ったことは忘れないし、礼儀正しくて、社外からの評判もいい。 福岡支社が手放したくないと言っていたのも、分かる人材だった。 「蔵本くんの歓迎会しないとね」 私が声をかけると、原ちゃんは、席から飛び上がるように立ち上がって、話に加わる。 「そうですね!! 蔵本さん、食べ物、何が好きですか? 私、セッティングします!」 いつも元気いっぱいの原ちゃんは、 この課のムードメーカー。 まだ入社3年目だけど、 持ち前の根性で、グングン伸びて 今では、この課にはなくてはならない人材。 「ありがとうございます。 そうだなぁ。 やっぱ肉かな・・」 蔵本くんと、お肉。 妙に、似合ってる。
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