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ため息を付いたとこでミワコとナナミが、寄ってきた。
「おかしいな~。なーんか朱莉ちゃんがいつもと様子が違う。
なんでだろー?気になるな~?」
「なるなる!」
確信があるミワコがふざけた口調で絡んでくるのに乗っかって、ナナミが言う。
「別に、特に何かあったわけじゃないよ」
「あれ?カーディガン効果で何か釣れたんじゃなくて??」
「何が釣れるの??!これで!
私としては何が釣れるのか例に上げて欲しいよっ!」
「んふ?
そんなのー、決まってるじゃん?
ちょっと雰囲気変わった朱莉に気付いて、ちょっかい出す男子やら、焦る男子やら、もしくは新たに出会った男子やら?」
「ねぇ、ウチの男子はどれだけ単純なの?」
あまりのミワコの言い振りに、口の端をヒクつかせながら答える。
「えへへ、まぁそこまではなくてもぉ、朱莉の様子が違うのが一目瞭然だから、気になるじゃん?
親友の私とミワコとしては、出来ればそれが男関係の悩みだと、安心、嬉しい!みたいな?」
「どんだけ心配されてるの、私。」
ハイなナナミの口調にさっきの出来事を思い出して、また疲れる。
もうずっと前の事だし、今は関わりなかったから、幼馴染みがいる事は言ってなかったんだよね。
2人には。
なんせ年下であーいう無愛想キャラだし。
「うーん。なんて言ったらいいのか。」
「やっぱり!言いにくい事があったんだね!ふふー!
それ!お昼に教えて!ゆっくり聞きたい!」
「ナナミも!」
「え、あ、でも2人が期待する事じゃないよ?」
「「いーの!」」
4限目開始のチャイムと重なる2人の声。
勢いに気圧された。
お昼、、、なんて話そう。。。
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