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兄さんは、頭は良かったが天然ボケぶりが、弟の俺から見ても、何だか可愛く思える人だった。
俺達は、いつも二人で一冊の漫画を読んで漫画の話で、盛り上がっていた。
そして面白く無い漫画を、たまたま読んでしまった後に、兄貴は、よく力説していた。
『俺は、このへたくそ漫画家より、学の方がよっぽど漫画が上手いと思うぞ』
兄貴は、俺がノートの端にいつも落書きしているへたくそなイラストをこっそり見ていたらしかった。
『・・兄さん、無茶言うなよ、漫画なんて本格的に書いた事無いし、それにバカだからストーリーを考えられないよ・・漫画家なんて無理に決まってる・・』
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