この場所から

6/7
前へ
/35ページ
次へ
俺は、そう言った後、涙が止まらなく溢れて来た。 『兄さんが生きていたら、今頃は、俺達の漫画が巻頭カラーだったんだよ・・・それなのに何で、何で死んでしまったんだよ!!』 この場所に来て、泣いたのは、本当に久しぶりの事だった。 実は、最近の俺は、不良になってしまった自分に心から嫌気が差していた。 『兄さん、ごめんよ、俺さ、不良になんかならないで漫画を一人で続ければ良かったのに・・ごめんよ』 兄さんが、答えてくれる筈なんか無いのに、俺はしばらく泣き続けていた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加