夢じゃない

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視力だけは、小さい頃から良かったけど、自分の目が信じられなくて何度も、こすって見た。 『そんなに目をこすっても、ワシは大きく見えないぞ』 俺には、見えてしまったのだ。 すぐ上の細い枝から、俺に向かって話かけている、手のひらサイズの老人。 服装は、テレビで見た時代劇・・そうだ黄門様に良く似た着物を着ていた。 『黄門様・・』 俺は、思わず言ってしまうと、老人は直ぐに反応した。 『ふん・・ワシは、黄門様じゃ無い、寿寿様じゃ』
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