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俺は、もう一度、上を見た。
すると、今度は、さっきよりも近い場所で、二人の姿がハッキリと見えた。
一人はパジャマ姿の少年、もう一人は、制服を着た女子高生に見えた。
『おっ、やっと近くまで降りて来たな』
二人とも、並んで居るのに相手の姿に、全く視線を向けて居ない。
何だかそれが、かえって不自然に見えた。
二人とも表情が無い。
ただ呆然と立ち尽くしているだけ。
俺は、何だか心配に なった。
俺に、一体何をしろって言うんだろう?
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