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病室から少し離れると、ふと考えた。
『どこへ行こかな』
俺は、この分だと、旅費も かからずに、どこへでも行けそうな気がしていた。
でも具体的には、思い浮かばなかった。
こんな身分になってから、どこかへ行っても意味無いよな。
そう思いながらも、俺の体は少しずつ、事故現場に向かって動き始めた。
俺は、どうして自分が、こんな状態になってしまったか、知りたくなった。
一瞬の出来事だったが、何かが自分の前を横切り、それが原因で、運転をあやまった気がした。
『あれは、一体、何だったんだろう?』
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