第3話

死神か？

『どうしてお前が、こんな所に居るんだ？』

俺の質問に対して、彼は淋しそうに笑った。

『どうして・・って言われても困るけど僕が居ないと、あなたは助からないと思って・・』

俺は、意味が分からなくて少し苛立ってしまった。

『何で見ず知らずのお前に助けてもらわなくちゃならないんだ？！』

『僕の名前は波多野和夫です。公立山崎高校の一年です』

山崎高校と言えば、県で一番の進学校だ。