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和夫は、そう言うと淋し気に窓から外を眺めながら言った。
『・・・すみませんが、全てが過去形です。残念ながら、僕は4月に死んでますから』
死んでる・・その言葉を聞いて俺は、急に怖くなった。
『し、死んでるって事は和夫は本物の幽霊なのか?』
その言葉に、彼は少しだけ苦笑いした。
『そうです、本物の幽霊ですよ』
和夫は、そう言うと俺のそばまで、ゆっくりと歩いて近付いて来た。
俺は正直、かなり怖くなっていた。
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