恩返し ・2

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『じゃあ、ひとつだけ俺の願いを聞いてくれるか?』 俺の質問に、和樹は大きく頷いていた。 『じゃあ、お前の体を和夫に貸してやってくれ』 和樹は、驚きを隠せない様子で言った。 『な、なんだよ!いきなり、やっぱり俺の事を呪い殺すつもりなんだろう!』 『違うよ、和夫に成仏してもらうには、お前の協力が必要なんだよ』 俺は、和樹に和夫が母親と温泉旅行に行きたがっている事を話した。
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