俺達の危機

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俺は、そう言い残して神木を後にした。 『おい!学、どうしたんだよ』 途中、和樹の声が聞こえた気がしたが振り返る余裕は無かった。 どこをどう通ったか、全く記憶に無いが病院にはあっと言う間に到着した。 静まり返った病室には、深刻な顔の両親が居た。 『もう諦めような、学だって疲れたんだよ』 父親が絞り出すような声で言った。 『学、まだ生きるって夢に出て来て言ったわよね』
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